不道徳国家、お笑い国家さながら
http://www.kaze-to-hikari.com/2013/07/post-51.html

• 投稿日:2013年7月18日
• by 高橋 仁也
• カテゴリ: 脱原発運動
元在スイス大使の村田光平さん、お話をうかがいました(後半)。
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原発の収束が何もできていない日本が、オリンピック誘致をすること自体、不道徳国家なのです。倫理観のある世界中の人は、ちゃんと見ています。開催などできないのです。
それにもまして依然、この地震大国にこれだけの原発があり、再稼働させようとしています。地震が原因で、福島第一原発事故が起こったとなると、耐震基準を改める必要が生じ、すべての原発を止めなくていけません。だから、何とか津波のせいにしたいのです。
同時に危惧しなくてはいけないのは、原発へのサイバー攻撃です。これにより原発のメルトダウンを起こしうる、と考えらえています。米国を含め、このことで深刻な危機感が生じているのです。地震大国、津波大国の日本中に原発を作ったことが、実は日本中に自らを攻撃する核兵器を配置しているのと同じだとなれば、お笑いなのです。お笑い国家ですね。
温暖化と二酸化炭素の問題を一概に否定することはできません。しかし、IPCCが温暖化と二酸化炭素の問題を警告したことを、原子力推進のひとたちが利用したというのは事実でしょう。何でも利用します。金と力があり、倫理がなければ何でも悪いことをするんです。
今の政府の原子力政策には絶望しています。世界から見ると、日本は本当に嘘をつきまくっています。しかも、嘘をつかれても国民は怒らないでしょう。日本は正しい武士道精神がなくなったのです。私は、武士道精神が必要だと思います。今の状況は、責任感・正義感・倫理観の「三カン欠如」に起因する「日本病」です。
フクシマ・日本は、軍事、民事(原発)を問わない核廃絶を、世界中に発信しなければいけません。私は4年半前に、『地球倫理国際日』を言い出しました。その際「倫理」の意味するものを詳細につめないでおこう、という立場をとりました。言い出すと、そこで論争がはじまって前に進まないからです。何とか『国連倫理サミット』実現への道を開きたいです。倫理と責任に欠ける、『核の平和利用』は認められないのです。
村田 光平オフィシャルサイト
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