プラチナであれば、ゴールドほど派手でもないし、シルバーほど地味でもない。映画化され大ヒットした「失楽園」や、日経新聞連載中に異例の盛り上がりをみせた「愛の流刑地」など、渡辺淳一さんの小説には、激しい生き方をつらぬく男女が数多く描かれています。
その延長線上にある近著「熟年革命」では、50歳代からのシニアを『プラチナ世代』と名づけ、彼の小説の主人公たちにも重なる、完全燃焼する人生スタイルを提案しています。
「シルバー」と「プラチナ」。なるほど言い方ひとつで受けるイメージが違ってくるものですが、そんなオジサマ・オバサマ族が、もっとかっこよく、もっと輝いて生きていくためにはどうすればよいのでしょうか。
渡辺淳−さんは、「歳をとればとるほど不良になろう」と呼びかけています。おそらく、歳をとるたびに常識的で小うるさくなっていく、自分のなかの“高齢成分”をコントロールしようということでしょう。
プラチナ世代は、ご唱和ください。「われわれは世間体にこだわらず、常に好奇心いっぱいに、好きなものを追いかけ、相手と自分をほめて、お酒落で素敵なワルになることを誓います」
(渡辺淳一著「熟年革命」より)
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